「孤独のグルメ」主人公・井之頭五郎(いのがしら ごろう)について | グルメマンガ飯を料理して食べたい!
『孤独のグルメ』は、井之頭五郎が主人公のグルメマンガ
『孤独のグルメ』は、久住昌之先生原作・谷口ジロー先生作画の作品です。
主人公の井之頭五郎が仕事で出向く色々な街で空腹を感じ、飲食店を探して食事をしますが、毎回登場する飲食店もメニューも実在することと、物語のセリフのほとんどが主人公が考えていることで構成されているのが特徴です。
中年男性がひとりで外食をする、それだけが繰り返される物語なのですが、これが本当に面白くて毎回ワクワクするんです。
『孤独のグルメ』の井之頭五郎は、どんな人?
井之頭五郎のプロフィールは細かく説明されていませんが、「輸入雑貨の貿易商を個人でやっている俺だが自分の店はもっていない」を始めとする日々のセリフから推測すると
- 輸入雑貨の貿易の仕事を個人でやっている
- 家具や、店舗の総合プロデュースもしている
- 事務所や店舗を持っていない
- 独身(今後も結婚する気はない)
- 過去には女優と付き合っていた
- アルコールは全く飲めない
- 甘いものが大好き
- 姉の息子が野球をやっている
ことがわかります。
注文するメニューや支払う金額から察するに、経済的には裕福なようですが、高級な食べ物よりもお手頃な価格のものや、食べたことがない他国の料理が好みのようです。
そんな少しだけ裕福で口数の少ない中年男性が、空腹になり食事をする単純なお話なんです。
『孤独のグルメ』井之頭五郎の魅力
そんな単純な話なのにドラマ化されて、そのドラマも大人気になっているのは何故でしょうか?
『孤独のグルメ』はグルメマンガですが全体的にはハードボイルドな雰囲気に仕上がっています。
主人公の井之頭五郎も当然ながらクールで渋いキャラクターになっていますが、そんなキャラには似合わないダジャレや面白い言葉を時々使います。
勿論、言葉に出すことは滅多になく心で思うだけなのですが、
「うおォン 俺はまるで人間火力発電所だ」
「腹もペコちゃんだし夜食でも食ってひと息つくか」
「俺は歩きながら腹ごしらえの算段をする」
井之頭五郎の外見には似合わないセリフも魅力の1つだと言えます。
淡々とした渋い大人の男性が、実は心の中で色んな事を考えている意外性と、お店選びに悩み、メニュー選びにも悩む、そして注文した組み合わせを後悔しつつ、「でも美味しいからこれでいい!」と満足する様子を見て好感を持ちます。
毎回淡々と食事をすることがメインで大きな変化のない物語ですが、ちょっとした会話やセリフの中にふとした過去や人間関係が見え隠れして、少しずつ井之頭五郎という人物を知っていく、謎解きのような要素も魅力なのかも知れません。
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