『目玉焼きの黄身いつつぶす?』という絶妙な問いかけの食マンガ | グルメマンガ飯を料理して食べたい!
タイトルにやられて買ってしまった漫画。
「目玉焼きの黄身 いつつぶす?」。
で、中身はというと、食べ方に関する妙なコダワリとシュールなギャグ、
昭和的な恋愛要素などが混然となったカオスな食漫画でした。
ちょっぴり「孤独のグルメ」に通じるものもあります。
これは続きが読みたすぎる・・・!
【第一話:主人公の目玉焼きの食べ方事情】
主人公・二朗(ジロー)は、巨乳な彼女・みふゆと
初めての朝を迎え、満ち足りた気持ちで、みふゆ手作りの朝食を頂きます。
ジローは目玉焼きの食べ方が独特。
付け合わせのホウレンソウを白身の一部と重ねて、
潰した黄身を漬け汁にして食べる、というかなりめんどくさい方法です。
しかし、みふゆは黄身のみを残し、先に白身だけ切り取って食べ、
最後にひと口で黄身をたいらげるスタイル。
ジローはそんなみふゆの食べ方を非難。
みふゆは「黄身をつぶしちゃうとお皿が汚れるでしょ?」と反論。
お皿の汚れごときを気にして、美味しい筈の食べ方を拒否するみふゆに、
ジローは「おまえ・・・バカか?」と激しくキレます。
結果、みふゆは家を出ていってしまいます。なんじゃそれ。
【ジロー、自分の食べ方を真剣に考察し始める】
「俺の目玉焼きの食べ方はおかしいのか・・・?」と
真剣に思い悩むジロー。
こんなに目玉焼きについて時間をかけて悩む男、ほかにいないでしょう。
ジローはほかの人の目玉焼きの食べ方をチェックし、
みふゆへの愛(&食べ方への敬意)を最終的に確認できましたが、
めんどくさくなってみふゆに逢いにいくのをやめる、というオチです。
(なんなんだ一体)
孤独のグルメのゴローさん以上に思考回路がめんどくさい男ですが、
たしかに目玉焼きを突き詰めると、
どれが合理的で一番おいしい食べ方なのか知りたくなってきます。
ちなみに私の場合は、いきなりお箸で目玉焼きを真っ二つにし、
お皿が汚れようがお構いなしに黄身を垂れ流すスタイル。
もっともコワダリの少ない、面白味のない食べ方と言えるでしょう。
そもそも私の場合、目玉焼きは半熟派ではなく固熟派のため、
家で作るときには「黄身をいつつぶすか」なんて考えもしません。
だから、それを論じる前に、
「目玉焼き、どれくらい焼く?」
というところから論じねばならない。
ですが、旅館なんかだと目玉焼きは半熟で出てきます。
そんなときには、どう食べるのか。
そんなどうでもいいコトを真剣に考えさせられる気づき漫画です。
このしょうもなさ、大好き。
(絵も絶妙に昭和色で哀愁漂います。絵だけで噴く)
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