グルメマンガ・料理マンガ

「つけ麺なぜ食べる?」と訊かれたら答えられない私がいる

「つけ麺なぜ食べる?」と訊かれたら答えられない私がいる

漫画「目玉焼きの黄身 いつつぶす?」2巻大10話、

「つけ麺 なぜ食べる?」の回。

「なぜ俺は つけ麺を食べてるのだろう」と主人公は自分に疑問を抱く。

そう言われれば確かに、麺を食べるのにわざわざツユに麺を浸す面倒や、

だんだんおつゆが冷めていくの過程を分かってて注文するのってフシギかも?

”なぜ麺とスープが分かれているのか”と突き詰めて考え始めるジローちゃん。

この着眼点ステキです。私なんて無心で食べるタイプなので

食べているときに「これって変じゃない?」と考えることがないんですね。

いや、実は私だけなんでしょうか。みんな、食べるときって

頭フル回転でいろいろと思索しつつ食べ物を食べているんでしょうか?

人の頭の中って覗けないので、どんな思考回路をしてるんだか気になります。

あ、でも考えてみるとつけ麺をいまだかつて注文したことがない。

私の場合はおつゆがハネるのと、アツアツの麺が何よりも好きだから

つけ麺チョイスの余地がないんですね。

なので、ジローちゃんが「つけ麺が好き」と言っているのを見て

「なぜ・・・?」と首を傾げたくなる。

ラーメン好きは世の中にごまんといるんだけど、

「あえてつけ麺」な人って思い起こせば見たことがない・・・!

【つけ麺の存在意義は何処に?】

「つけ麺」って、素麺とかの場合は仕方がないけど、

フツウに考えたら、お椀も2個要るし(洗い物が増える)

汁ハネに気を付けつつ麺を小鉢にちょっとずつ移動させるメリットも分からない。

ジローちゃんも、つけ麺の意義を悩みに悩んだ挙句、仕事に身が入らない。

そんなジローちゃんをなだめる先輩(激渋モジャ系)いわく・・・

「ヌルいのはつけ麺だけだから」。

そう、冷たい麺や熱い麺はありふれているのです。そこへきて

”ヌルい麺=つけ麺”ってことで希少価値があるらしいんですよ。

また年若い後輩の女の子は「ハナミズが出るからヌルい温度がイイ」と話す。

後輩の男子は「麺をガッツリ食べたいからつけ麺がイイ」と話す。

おのおのに思いがけないコダワリが見えてきて、

ジローちゃんは己の視野の狭さに苦笑しつつ、

「やはり答えが出ない」と再びつけ麺ラビリンスへ陥っていく・・・。

ここで、またモジャ先輩の名言。

答えが出ないからこそ食べている・・・!

哲学的です。つけ麺の存在意義に対して、ここまでスマートに

表現できるのはこのモジャ先輩だけでしょう。

つけ麺のお店には、「エプロンあります」という張り紙もあるそうです。

(一度も見たことないけど)

これを見ると、一定確率で”汁ハネを避けるためにつけ麺を回避”する層が

存在するってことになりますよね。

うーん、だけど私、カレーうどんは汁ハネを覚悟で注文することがあるんです。

カレーの汁のほうがつけ麺ダレより余程ヤバイ筈なんだけど、

この差は一体どこから来るのか。私もジローちゃんのような

食べ方迷宮に陥りかけています。

合理的な面ばかりを追求してるのもバカバカしいし、

かといってメンドクサイと思いつつ食べるのも億劫だし。

人生におけるどんな物事もそうですが、

自分自身が”何に重きを置くか”というのが一番大切なのかもしれない。

・・・などと、このつけ麺漫画から学ぶ私です。


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