「ジブリ飯展」が開催されています。
期間は2017年5月27日~2018年5月(予定)とのこと。
場所は東京の「三鷹の森ジブリ美術館」。ネット&電話で予約できます。
良いアニメ&マンガの特徴に”食べ物が登場する”というのがありますが、
ジブリ系作品はどれもこれも丹念に”食”のシーンを描き込んでいる。
しかも美味しそうに食べている。ガツガツと、ダイエットとか無縁な感じで
食べているキャラクターの姿が印象深いんですよね。
そんなジブリの食事風景を再現したコーナーや絵コンテ、制作資料などが
展示されるジブリ飯展。これはワクワクの予感。
ジブリの裏側に興味を持つ者としては一度覗いてみたい世界です。
おのおのキャラクターが何かを頬張っている姿を見て、
その前後のシーンをしっかり思い浮かべることができる。
登場人物のその人らしさを浮き彫りにするもの、それが食のシーンかもしれません。
【たとえば「千と千尋」のおにぎりのシーン】
「千と千尋の神隠し」で、両親が豚さんに変化し、千尋は異世界にひとりぼっち。
そんなときにハク(白竜)様がこっそり用意してくれた”何も入ってないおにぎり”。
このシーンは浸れます。大粒の涙を流しながらおにぎりを頬張る千尋。
子供時代の不安な気持ちを思い出して、胸が痛くなる感じがします。
何も入ってなかったけど、涙で塩辛くなってそう・・・とか、
映像からさまざまなものがくみ取れる。
そして、忘れられない「パズーの目玉焼きトースト」。
私もいちおう見よう見まねで作ってみましたが、
2人がキャッキャウフフで目を見合わせるシーンとか、ほんと微笑ましい。
「ハウルの動く城(キムタクボイスを思い出す)」のベーコンエッグとかも
キャラクターの気持ちと連動している大事な演出。
「もののけ姫」アシタカの干し肉かぶりつきシーンも強烈なインパクトでしたね。
やはり暮らしに欠かせない”食”が、
ジブリの繊細なキャラクターを浮き彫りにするんでしょうね。
【食事シーンだけでなく、作るシーンも見どころ】
三鷹の森ジブリ美術館では第二室展示にて、
『となりのトトロ』のサツキとメイの家の台所と、
『天空の城ラピュタ』のタイガーモス号のキッチンを実物大で再現。
食べるシーンだけでなく、作るシーンだって大事ですよね。
トトロの昭和な雰囲気の食卓は、何度観ても懐かしい香り。
ジブリ飯をとおして、”人が物を食べる行為”にどんな意味があるのか、
それによって人間関係も変わっていくのか・・などなど、
掘り下げて考えられるいい機会になりそうです。
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