トリコ。北斗の拳ケンシロウの髪色を青くしたような風貌と、
ドラゴンボール悟空のツナギを着たようなムッキムキな男が主人公の
格闘系(?)異色グルメ漫画。といってももう終わってしまいましたが、
たまたまほぼ全巻読破する機会があって、なんとなく読んでたら
独特の味わいがありました。アルティメットルーティーンとか
横文字のすごいワードが登場するので、楽しませてもらいました。
今さらだけど、グルメ漫画としては王道かも?
8年間にわたる連載が終わり、トリコロスになる人も多いというウワサ。
もともと身の回りに当たり前に存在する食材を料理したり味わったり、というのは
よく見ますが、食材そのものをチカラ技で獲得しにいくグルメ漫画って
あまり多くはない気がします。もちろん、「美味しんぼ」とかでは
幻の食材と称して、”最高級の〇〇を探求”みたいなのはあるんだけど、
このフグクジラみたいなあり得ない食材(生き物)探しで敵と戦う系は
トリコ登場時、かなり斬新な設定だったと思うんです。
個人的にフグクジラの回は、最初の方ですが印象に残っていて、
一番ワクワクした回でもあります。しかも食材を獲ってその場で食す。超サバイバル。
こういう冒険心を刺激する少年漫画って王道的で好まれるんですよね。
食材のネーミング&絵柄がステキ
ジュエルミートとか虹の実ゼリーとかセンチュリースープとか、
読者がふつうには思いつかない食材や料理名がトリコには沢山登場します。
チョコレートの泉とかお米の砂場的なムリヤリ感も好きです。
ですがトリコが終わってみて思うのは、
「実は主人公であるトリコが一番美味しそうなのではないか?」ってこと。
トリコって超美食家。なので、その食材から造られたBODYは、
敵サイドからすると超一流の食材になりそうな気がする。
そういう回は本編になかったけど、トリコという食材の取り合いみたいな回も
あって欲しかった気がしますね。どっちかというと小松の奪い合い漫画でしたし(笑)
トリコって、恋愛要素がほとんどないところがかえって良かったと私は思ってます。
だって、ヒロインポジションの小松が美女や美少女だったら、
また全然違う系統のマンガになってた筈。グルメ漫画なのに恋愛が絡むと
なんだかややこしそうなんですよね、主だったストーリーが捩れて。
というわけで、完結したトリコ。再現できそうな食材は見当たらないけど、
夢のあるストーリーだったなぁという感想です。
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