漫画『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』2巻で登場するこのセリフ。
ものすごく核心を突いてる名セリフではないでしょうか。
世の中には、ごく稀に「食器洗いが好き!」という人もおられるでしょう。
お洗濯と同じように、汚れた食器が美しくなるプロセスを楽しむ・・・。
その作業を苦にしない猛者は、きっと一定数存在する。でも、私はソッチ派じゃない。
「食器洗いはクリエイティブじゃない」・・まさに!と膝を打ちたくなる。
そう、食器洗い=お料理の付属作業であり、お料理の一連の作業に入らない気がします。
”家に着くまでが遠足”という言葉がありますが、それと同じで
”洗い物を済ますまでが料理”。それは頭ではよく分かっている。
でもね、体が・・・体が拒否するんです。洗い物作業を!!!
バンダナの左の人に完全同意です。
誰かが食器洗いを代わってくれるのなら、私はフレンチでもイタリアンでも
毎日作っちゃうくらいの意気込みはあります(腕がないけど)。
料理を作るのは、オリジナルアレンジも利くし、ほんとクリエイティブです。
だけど、食べた後、満腹なのにマッタリする間もなく、
流しに立たなきゃいけないんですね。物事って、だいたい
「苦しみ⇒楽しみ」の順に行うのがスジです。だけど、料理においては
「楽しみ(作る&食べる)⇒苦しみ(洗い物)」という順序になっている。
これ、すごくキツイです。いつも「誰か代わって・・・」と思いつつ洗ってます。
【達人は”作りながら洗う”のが常識とかいうけど】
ほんとうの料理の達人は、「料理を終えると同時に食器洗いを終える」と言います。
でも、3分クッキングで食器洗いを合間に挟んでいるのは見たことないし、
作るのは3分(実際は10分)で出来たとしても、洗い物⇒乾燥⇒棚に仕舞う
の流れをやっていると、その何倍も時間&労力を食うのです。
「そこを撮らずに3分クッキングとか何事か」、と。リアリティなすぎる。
でも、こんなのはワガママだと分かっている。
「料理の要領が悪いからそんなことになる」と重々承知なんです。
でもですよ、食べた後の食器は、絶対に食後にたんまり出現しますよね。
料理に手をかければかけるほど、皿数が増えれば増えるほど、
非・クリエイティブな食器洗い量が増えていく。
なんかね・・・報われないよなぁ・・・とか思っちゃう。
いっぱい頑張って作れば作るほど、洗い物は増えるんです。
下ごしらえがたくさん必要な料理はとくに、ザルやらナベやらの洗い物が増えます。
このシステム、おかしい気がする。
世の多くの人が手抜き料理を好む理由は
このへんにあるんじゃないか、と思う私です。
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