漫画『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』を読んでると、
「ああ、マナーや常識って、こんなに人によって違うんだ・・・」と
思わされることしきりです。
個々のこだわりや「これ、無理!」ていう基準に沿ってたら
もう人前でモノなんて食べられない。
万人受けするモノの食べ方や食事マナーって、存在しない気がしてきます。
【2巻「焼き鳥 串からはずす?(後編)」で思うこと】
「他人に不快感を与えない食事マナー」を考えすぎて、
身動きの取れなくなる、マンガ主人公のジロー。
しかし「俺は間違ってない!俺が正しいハズ!」と思い込み過ぎな傾向もあり
彼女や周囲の人から、ときにひんしゅくをかいます。
食事マナーって、生まれ育ち(親のしつけや家庭環境)、世代、
間違った思い込み、強いこだわりなどがごちゃ混ぜになって
身につくものだと感じます。なので、百人百様・・・
とはいっても、「なんでこの人はこうなんだろう?」と不満を抱く人もいる。
私個人としては、食事中にずっとスマホいじりする人はどうなの?と思います。
とくに2人きり(カップルや友達など)なのにスマホいじりする人には
強く反発を感じてしまう。「一緒にいる意味がない」と思ってしまうんです。
でも、それを相手に言ったら、
「〇〇(←私)も、同時にスマホをイジればいいじゃん♪」と言われ、
「ああ、この人とは合わないな・・・」と一線を引いたことがあります。
(※一言断るとか、短時間なら気にならない)
そんなふうに、自分の常識=相手の非常識であることはザラなんですよね^^
【とくに食事は生活の基盤になるもの。だからこそ・・・】
食事は、口からものを体に入れる行為。
ゆえに神経質になってしまう部分が多々あります。
◆逆さ箸
鍋などで、「持ち手のほうを使えばキレイ」という人もいます。
この漫画では「お前の手はそこまで綺麗なのか?」と思う人が登場(上)。
たしかに、手ってものすごい雑菌の数だと言いますよね。
口をつけた箸先のほうが、もしかしたら衛生的かもしれない・・・。
かと言って、「ねぶり箸」しまくったお箸を鍋に突っ込むのもどうか、と(笑)。
イメージの問題ってコトなんでしょうか?
◆若者のやさしさ=シェア?
「なにがシェアだ!(焼き鳥を串から外して分け合うことについて)」と、
ジローちゃんは声を荒げます。
”なんでも分け合うことが思いやりではない”・・・たしかにそうかも^^
SNSとかで情報共有するのが当たり前なので、
シェア(分け合う)ことで繋がれる世代、というのも頷けます。
だからって、焼き鳥を串から外してまでシェアするのは変だ、と
ジローちゃんは意見している(笑)。というかジローちゃんの過剰反応、
すごく狂ってて面白い。漫画のキモなのでここは外せません。
そういえば、食事の前にSNS用写真を撮る人も多い。
これも賛否分かれるところです。難しいなぁ☆
◆唐揚げレモン問題
これ、はるか昔から問われ続けてるお題なのに、
いまだに答えが出ていないものの一つ(笑)。
「酸っぱいレモンはニガテだから」「レモンと唐揚げは合わないでしょ」
「たくさんかけすぎないで欲しい」「レモン汁が飛び散るのがイヤ」
「それくらいセルフでさせてくれ」「女子力アピールするな」・・・。
こんな意見をほうぼうで耳にするけど、正解がなんなのか分からない。
私はレモンをかける派なので、誰かが絞ってくれたら単純に嬉しい。
だって、手を汚して絞ってくれたんですよ。ただ、
「一言断ってから絞るとなお好印象かも?」って気はします。
大皿料理のとりわけも、おかわりの追加も、
日本人の食事会は、つねに過剰な気配りと隣り合わせ。
たまに息苦しくなります。もっとおおらかでいいんじゃない?と。
私は気軽な食事が好きなので、まるでお店側のように働く人をみると
ちょっと落ち着かなくなります^^
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