「オニギリをどこから食べるか―」。
この質問、「たいやきをどこから食べるか?」に似ているようで似ていない。
だって、タイヤキにはアンコが中にまんべんなく入ってますが、
オニギリの具は、オニギリの中心にしか入っていないことが多いからです。
そのオニギリの具と、周囲の白米とをどういうバランスで食すか・・・。
そんな絶妙な問いかけをしてくれる漫画の一編です。
『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』2巻最終14話「おにぎりはどう食べる?」について。
【たしかに、オニギリの具は真ん中にしか存在しない】
菓子パンなどでもよくあることですが、
生クリームなどメインの具が中央付近にしか入っておらず、
周辺のパン部分は味ナシで食べる、という状況に陥ることがあります。
あれ、なかなか切ないです。かといって、端っこのほうまで
生クリームを注入すると、食べるときにハミ出してしまうことになる。
というわけで、端っこの多いパンを食べるときは、できるだけ
メインの具(生クリームなど)までの到達を早め、
味のないパンの量を極力減らす、という努力をしています(無意識に)。
出典 https://ja.wikipedia.org
オニギリにも、同じことが言えます。
たとえば鮭のオニギリだと、角から大口で頬張り、
二口めには鮭の部分に到達することを目指します。
しかし、この漫画の主人公・ジローちゃんはというと・・・
【なんと、おにぎりを真ん中から真っ二つに割る!】
おにぎりを割る・・・。絶対に自分にはない食べ方。
でもちょっとやってみたくなる。具を思いっきり一口目から堪能し、
残る周辺の白飯は、おしんこなどで食べる、という方法。
贅沢とえいえば贅沢・・・しかし後先考えてない感じもします。
やっぱり、そのオニギリの味は、食べ始め~食べ終わりまで均一にしたい。
そんな努力、ジローちゃんの食べ方の辞書にはないようです。
いっぽう、ジローちゃんの彼女・みふゆちゃんは、
オニギリにかぶりつくごとにできる角から制覇していくスタイル。(私も同じ)
「世の大半の人がこの食べ方じゃないか」と思うんですがどうなんでしょうね。
しかしジローちゃんのように、一番美味しい部分を先にたいらげてしまえば、
残る白米は味気ないものになってしまう・・・!
もちろん、塩気や海苔は多少あるものの、なんだか腑に落ちない・・・。
たしかに我々のは、無難な食べ方かもしれない。
ジローちゃんの食べ方に比べると、あまりにもフツーでつまらない。
ダイナミックさに欠け、慎重派な印象。
たとえば、学生時代のお弁当だと、一番美味しいおかずを最後に残す派でしたが、
それは食後に口の中の余韻を楽しむためでもありました。
そのあたり、ジローちゃんはどうなんだろう(笑)。
「終わりよければすべてよし」の筈が、最後の一口が白飯の味わいでOKなんでしょうか。
おにぎりの半分割り、やったことないけど、今度やってみようかな・・・☆
トライすることで、食に関する新しい地平線が見えてくるかもしれない・・・!
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