グルメ&食マンガといえば、食欲旺盛でガツガツしてて、
作ったり食べたりが大好きな人ばかりなイメージだったけど、
このマンガでそんな視点ばかりでもないコトに気づかされます。
胃腸薬を手放せないモヤシ系の胃弱男子が、
「これなら俺にも食べられそう」「胃腸にやさしそう」という観点で
お料理をチェックし、追求していくという異色のグルメ漫画なのです。斬新。
胃の弱い人は共感しすぎる?”胃弱あるある”な漫画
「グルメ漫画は胃腸の弱い人には無縁」という印象がありますが、
自分にカラダにマッチするものを強く追い求める、
どちらかといえば”消極的なグルメの在り方”がこの漫画には描かれている。
グルメ漫画っていうと、とにかく「食材!」とか「味!」とかに走りがちだけど、
その前に食べる側のコンディションが揃ってないと成立しない。
そういうグルメ漫画の盲点を衝いた良作なんですね。
もちろん、胃弱の人だけでなくて、病中病後とかストレスで胃がやられたとか、
美食になりすぎてお医者さんからドクターストップがかかった人にも
やさしいグルメ漫画だと思うんです。食事が美味しいと思えない日にも、
「少しでも美味しく食べ物を口にしたい」というリアルな目線がここにあります。
やはり胃腸をいたわるには無刺激、流動的、消化の良さ
個人的に”胃弱メシ”と聞いて頭に浮かぶのが、
やはりウドンとオカユ。この2つです。まず温かくて、のど越しが柔らか。
無刺激で消化が良く、胃をビックリさせない感じ。味もダシ風味で薄め。
でも、これしかない。私の場合はこれしか・・・。
レパートリーが少なすぎる。風邪の時なんかはいいかもしれないけど、
これを永久に続けるわけにはいかない。人間、飽きっぽい生き物ですし。
というわけで、この「胃弱メシ」漫画、長期にわたり胃を労わり続ける必要のある人に
すごく重宝されると思うんですよ。たとえば蒸し野菜とかおでんとか、
自分では思いつかないような胃弱メニューがいっぱい。
なんとなく胃腸にやさしい=栄養価の薄いもの、みたいな印象なんだけど、
それじゃ精がつかないし、食べた気にならないのがネック。
そこで、こんな彩り豊かなゴロゴロ野菜。
大せいろでしっとり蒸しあげる”旬の野菜蒸し”というメニューです。
(大せいろが我が家にはないけど)
「こういうブツ切り食材でも胃腸にやさしいのか・・・」という新視点、
お腹いっぱい食べられて栄養価も高くて満腹感も得られる。
そういう目からウロコレシピが沢山掲載されています。
こんど風邪ひいたときはこの野菜蒸し作ってみよう。
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