漫画『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』1巻・第5話、
「みかんの皮 どうやって剥く?」の章について。
「いい歳して みかんの皮が上手く剥けない」という
主人公ジローの独り言から始まる回です。
みかんの皮がうまく剥けなくたって生きていけるのですが
ジローちゃんは今回も大真面目に悩みます。
【彼女・みふゆがミカンの皮をキレイに剥くのに嫉妬】
ジローがみかんの皮を剥くと、見事にバラバラな断片になってしまう。
しかし彼女・みふゆは楓の葉のように皮をきれいに仕上げます。
「俺のことを笑ってるんだろ?」と自嘲するジローに
みふゆ、ブチキレ。安心のおなじみパターンですね。
世の中には芸術的なミカンの皮の剥き方の本まで出てます。
![](http://xn--mckh2lla3c9b0535j.net/wp-content/uploads/2017/03/mukikata.jpg)
『あたらしいみかんのむきかた』。
ただちょっと、想像のはるかナナメ上を来ましたね。この本は。
ここまで芸術的でなくたって、
冬には10個くらい1度にたいらげてしまうミカン、
ある程度は美しく剥きたいもの。(そして柑皮症まっしぐら)
![](http://xn--mckh2lla3c9b0535j.net/wp-content/uploads/2017/03/mikan.jpg)
ちなみに私はあまりきれいに剥けませんが
とくに気にしたことはありません。
私は至ってノーマルで、
ミカンのヘタの部分に親指を突っ込み、そこから放射状に剥くだけ。
スジは一応取りますが、かなり適当星人です。
ミカンの筋に栄養があるというのは定説なので、
食感に差しさわりのあるスジのみ除去。袋ごと食べます。
ただし私の両親は、ミカンの袋を口から最後に出します。
あれはちょっと許せない。見た目的に美しくないので。
あれ・・・?私もこの漫画の読みすぎで、
ジローちゃんに感化されてきたんでしょうか。
【みかんと対話すればきれいに剥ける(名言)】
![](http://xn--mckh2lla3c9b0535j.net/wp-content/uploads/2017/03/taiwa.jpg)
このコマ、ツボります。松田優作かな?
このモジャモジャ頭のグラサンは、ジローちゃんの職場の上司。
この方がとってもいい味出しているんです。
ジローちゃんのどうでもいい食べ方のお悩みを、
毎度バッサリ、全面解決してくれる。
この回では、「みかんと・・・対話をするのさ」という
COOLな謎名言を炸裂させます。もう意味が分からない。
モジャ男いわく、
”みかんの欲するものを満たしてあげることで、手も汚さず
きれいにミカンの皮を剥くことができる”とのこと・・・!
しかも、ミカンについての異常に詳しいマメ知識まで授けてくれる。
見た目はアレですが、頼もしい解決マン。
いつもグジグジと女々しく悩むジローちゃんを、
さりげなく優しく丁寧にフォローしてくれる。男前です。
しかし彼にも彼なりの食への偏った哲学があり、
謎の食べ方をレクチャーして去っていく。
で、この回をまとめると、「好きなように食え」ということです。
いつも結論のないまま終わっていく・・・そこがこの漫画の味わい。
これは全巻買いそろえねば、と思っています。
|
|